― 琴平と丸亀を巡る中で感じた、静かな内面の時間 ―
まんのう公園や丸亀、そして琴平を巡った今回の旅は、景色や場所を楽しむだけでなく、心の奥に意識が向く時間が多い旅でした。
特に、琴平で宿に滞在していたとき、静かな時間の中で、理由のはっきりしない感覚がふと浮かびました。
何かをはっきりと見たわけでも、明確に聞こえたというほどでもありません。ただ、一瞬「声のようなものがあった気がした」、あるいは「ぱっと何かが浮かんだ」。そんな表現が一番近い感覚でした。
それは恐怖を伴うものではなく、むしろ意識が内側に向いたときに起こる、とても静かな感覚だったように思います。
旅先では、日常とは違う環境に身を置くことで、普段は気づかない感覚が表に出てくることがあります。
今回の旅でも、外の音が少なく、考えごとが途切れた瞬間に、自分の内側の深い部分に触れたような感覚がありました。
それは、何かを意味づけする必要のあるものではなく、ただ「そう感じた」という事実だけが残るものでした。
その感覚をきっかけに、「今、自分はここにいて、生きている」そんな当たり前のことを、改めて意識する時間が生まれました。
日常の中では、やるべきことや役割に追われ、自分の時間や感覚を後回しにしてしまいがちです。
旅の途中で立ち止まり、言葉にならない感覚と向き合ったことで、時間の使い方や、日々の過ごし方について、静かに考えるきっかけをもらったように思います。
スピリチュアルという言葉には、不思議な出来事や特別な体験を想像する方も多いかもしれません。
けれど、今回の旅で感じたのは、もっと控えめで、内側に向かうものでした。
ふと立ち止まったこと。自分の感覚に意識を向けたこと。今という時間を大切にしようと思えたこと。
そうした一つひとつが、私にとってのスピリチュアルな体験だったのだと思います。
この旅を終えて残ったのは、強い印象や劇的な出来事ではありません。
けれど、心のどこかに静かな余韻が残り、日常に戻ったあとも、自分の時間や感覚を大切にしようという意識が続いています。
琴平や丸亀を訪れる機会があれば、有名な場所だけでなく、こうした「何も起こらない時間」を味わうことも、旅のひとつの楽しみ方かもしれません。


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