とてもよく手入れされた、美しい庭園でした。
華やかさで惹きつけるというより、気づいたら心が静まっている、そんな場所です。

一歩足を踏み入れた瞬間、視界に入る景色が自然と呼吸を深くさせてくれました。
整えられた木々や水辺の配置からは、人の手と自然が無理なく共存していることが伝わってきます。
目立たないけれど、印象に残る庭。
急いで見て回るよりも、自然と歩みがゆっくりになりました。

庭園の中にある稲荷舎は、凛としながらも柔らかい空気をまとっています。
願いを強く込めるというより、今の自分の状態をそのまま受け止めてもらえる場所でした。

回廊を歩いていると、音が遠くなり、考えごとが減っていくのを感じます。
歩くこと自体が意味を持つ空間で、外の世界と内面を切り替える境界のようでした。

石の地蔵尊の前では、そっと見守られているような安心感がありました。
語りかけることなく、そこに在ること自体が役割のように感じられます。


この庭園は、運気を上げる場所というより、心を整え、余分な力を抜き、美しさをそのまま受け取るための場所だと感じました。


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